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現実の経済を前提とした経済原理

あなた自身の経験に照らし合わせて確かめてください

第二部あらまし

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』

『「歴史は有用な学問分野になるだろう。その有用性というのは、予言ではなく、過去と現在を考えるための枠組みを提供することである」(スタブリアノス 、25頁)

 歴史を見ると、多少の浮き沈みはあるが、大きな流れとして人類は発展してきたと考えられている(ダイアモンド、上巻20頁)。そこで、第二部では、我々の生活がどのように発展してきたかを助け合いの観点から説明することで、アブダクションに必要な広い範囲での説明力を示す。

あらまし

 第3章では、狩猟採集時代の発展を経済=互助の観点から明らかにする。この時代の発展は、過去からの助けである知識や道具の利用、および言語の獲得を通じた助け合いの高度化で説明される。

 第4章では、定住革命による発展の説明がなされる。これは、定住により道具の蓄積が容易になったことと、グループ規模の拡大に伴い助け合いの範囲が広がったことで説明される。また蓄積により略奪が容易となり、近接して生活することで摩擦が増え、争いが増えていったとの考えが示される。

 第5章では、争いが増える中で強力なリーダーが登場し、そのリーダーに判断を委ねる事で、それまでは出来なかった灌漑事業などの大規模な助け合いや非生産階級の台頭といった、新たな助け合いが行われるようになっていく過程が説明される。また、判断を委ねる事が常態化することで支配権が生まれ、その支配権の及ぶ範囲が国として認識される様になる。この支配権の及ぶ範囲でリーダーの判断に基づいて強制による助け合いが行われる。この社会では、範囲内の出生率の増加や死亡率の低下、および戦争による略奪や侵略を通じて助け合いの規模を広げていった。

 第6章では、前章までに示してきたグループの規模の増加に根差した意識的助け合いではなく、より無意識的な個別の助け合いについて説明がなされる。これは現在の市場経済に通じる助け合いのあり方で、取引の助け合いという事が出来る。この取引の助け合いでは取引を行う範囲の拡大が、助け合いの拡大を意味する。商人や市、貨幣といった存在が、この取引を拡大させてきた様が説明される。

 第7章では、家畜や機械・動力といった存在が、助け合いを増進する新たな労働力として社会の発展に寄与してきた様が説明される。

 第8章では、衰退・停滞・荒廃・疫病といった発展に対するネガティブな要素と助け合いの関係が説明される。』

 

 『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』

多くの人に拡散していただいて、様々な意見を頂けたらありがたく思っています。

download版:kindle 249円(税込)

書籍版:5/15発売 1944円(税込)