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現実の経済を前提とした経済原理

あなた自身の経験に照らし合わせて確かめてください

第三部あらまし

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』

『この第三部では、第二部で見てきた歴史の中から、経済の仕組みを知る上で重要と思われる要素を取り出し、それらの意義や関係性を明らかにすることで、経済の仕組みを明らかにする。

あらまし

 第10章では、助け合いを行うメリットを再確認する。このメリットを要約すると、専門化による生産性の増加と助け合いの規模の拡大に伴う多様性の拡大ということが出来る。

 第11章では、助け合いの原動力とでもいうべき生産について、その関係性が明らかにされる。その関係性とは生産=労働量×生産性で表される。労働量は労働時間と意欲および家畜などの外部労働から成っている。生産性は内部能力と外部能力および人工物から成っており、投資によって上がる。この分野に関しては従来の経済学でも研究が進められており、それほど目新しいものではない。

 第12章は、助け合いの方向性について書かれている。この方向性という要素は、従来の経済学に欠けていると思われる要素である。この方向性を端的に表すなら「何をして助け合いを行うか」である。方向性の中には更に、被助と加助の二つの側面があり、被助の側面は「何を助けてもらうか」であり、加助の側面は「何をして助けるか」である。この二つの側面が一致する事で助け合いは行われている。助け合いが意味を持つためには、被助の側面に一致するような加助の側面が求められる。しかしながら、高度な助け合いを行おうとすると被助の側面を予測して行う必要が出てくる。また、被助側も自らが必要とする被助を知る必要があるが、そこには価値観と判断力という混同して使われがちな二つの要素を考慮に入れる必要がある。

 第13章では、先の方向性を決める方法について書かれている。本論では、人類史の考察から大きく三つの助け合いの仕方について言及している。一つは、自然な助け合いであり原始の時代から我々が行い、現在でも助け合いと聞いたときに思い浮かべる形態である。もう一つは、グループによる助け合いであり、計画経済や国の活動である政治はこれにあたる。最後が、取引の助け合いであるが、現在で言う市場経済などがこの代表である。本論では、以上の三つに特に言及しているが、他の助け合いの仕方も存在していると考えられる。また、これらの助け合いは個別に存在しているのではなく、互いに補完するように存在しており、この補完関係が社会を構成しているとも言える。

 第14章では、助け合いの範囲について説明がなされている。略奪・差別・奴隷制度や愛国心グローバル化エコロジーといった問題はこの範囲をどう捉えるかで説明される。

 第15章では、貨幣に関し、その意味や価格について今一度説明がなされる。貨幣とは「助け合いの媒介物」であり、その意味は「助けた証」であり「助けてもらう権利」である。また、価格とは被助側・加助側双方が合意に達した時につく相対的なもので、経済学が考えるような客観的な数値ではない。そのため、互いにとって合意が生まれる範囲でなら、いくらでも成立しうる。

 第16章では、現在の経済の仕組みに触れている。ここでは特に現代経済の代表主体である国や自治体、および企業について、その仕組みを簡単に明らかにしている。』

 

 『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』

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書籍版:5/15発売 1944円(税込)