現実の経済を前提とした経済原理

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ガイドライン

 『本論は、従来の経済学理論を根本から否定し、「経済=互助」との前提でアブダクション的方法論を使い、経済の仕組みを明らかにする理論である。ここで言う従来の経済学理論とは、現実から乖離した前提条件の下に演繹的手法によって成り立っている理論である。

 第一部では、本論で展開される「経済=互助」の考えが決して倫理・道徳的考えではなく、経済の仕組みを明らかにしている考えであることを示すために、現在我々が最も身近に接する市場経済について、簡単にその仕組みを明らかにする。

 第二部では、「経済=互助」の考えに従い、産業革命までの人類史を再解釈する。また、それを通してアブダクションに必要な広範囲にわたる説明力を示す。

 第三部では、第二部で明らかにした人類史と助け合いの関係をもとに、経済の仕組みを明らかにする。

 第四部では、第三部で明らかにした経済の仕組みを使い、従来の経済学が答えを出せていない、あるいは誤っていると思われる問題に対しても、新たな解を提供できることを示す事で「経済=互助」という考えの蓋然性を示す。

 第五部では現在の経済学と本論との関係性を明らかにする。まずは経済学批判として、本書の考えの必要性を主張するため、従来の経済学を否定する理由を明らかにする。加えて、本論の現在の経済学における位置づけを明らかにする。

 つまり本論は、第一部で本論の考えの基本を示し、第二部でその説明力を試し、第三部で本論の考えを展開し、第四部で第三部の考えを基に再度本論の説明力を示すことで、その蓋然性を主張し、最後に、本論と従来の経済学の関係性を明らかにするといった構図をとる。』

 

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』

download版:kindle 249円(税込)

書籍版:5/15発売 1944円(税込)