現実の経済を前提とした経済原理

あなた自身の経験に照らし合わせて確かめてください

本文

第五部:経済学の現実

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『23 結論 以上記した様に、まずもって経済学に対する認識が一般の人々と経済学者では大きく違っている。基本的に一般の人々は、経済学が現実の経済に対する学問だと考えているが経済学者はそう考…

20 失業

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『20.1要約 本章の目的は、失業の意味を明らかにし、その要因を考察することである。従来の主流派経済理論では、失業は起こらないことになっている。つまり、従来の主流派経済理論では失業につい…

19 計画経済と市場経済:価値観と判断力

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『19.1要約 本章では、計画経済が破たんし市場経済が生き残った理由を、第三部の経済の仕組みを基に明らかにする。従来の経済学で言われている諸説では、市場経済の方が計画経済に対し、生産性に…

18 価値のパラドックス:二つの側面

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『18.1要約 「役に立つ物ほど価値は高いはずなのに、そうとは限らないのはなぜか」価値のパラドックスと呼ばれるこの疑問は、長い間経済学において議論されていた疑問であった。現在では希少性の…

第三部あらまし

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『この第三部では、第二部で見てきた歴史の中から、経済の仕組みを知る上で重要と思われる要素を取り出し、それらの意義や関係性を明らかにすることで、経済の仕組みを明らかにする。 あらまし 第…

第二部あらまし

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『「歴史は有用な学問分野になるだろう。その有用性というのは、予言ではなく、過去と現在を考えるための枠組みを提供することである」(スタブリアノス 、25頁) 歴史を見ると、多少の浮き沈みは…

第2章:市場経済における互助の仕組み

『現実の経済と経済学の現実:社会科学のコペルニクス革命』 『本章では、この「経済=互助」との考えが倫理や道徳的な話ではなく、あくまで現実の経済の仕組みを表す考えであることを示すために、まずは筆者がもともと経済と聞いた時に想像していた市場経済…

ガイドライン

『本論は、従来の経済学理論を根本から否定し、「経済=互助」との前提でアブダクション的方法論を使い、経済の仕組みを明らかにする理論である。ここで言う従来の経済学理論とは、現実から乖離した前提条件の下に演繹的手法によって成り立っている理論である…

参考文献

Basu, Dipak R. (1996) ”Causes of the collapse of the Soviet System - a critical analysis”『經營と經濟』75(3-4)、長崎工業經營專門學校大東亞經濟研究所、113-142頁 Darrow, M. & A. Tomas (2005). ”Capture, and conflict: A call for Human Rights a…

目次

序文:知について 序章 第一部:経済とは「助け合い」である。 1 経済=互助の提示 2 市場経済における互助の仕組み 第二部:助け合いで紐解く人類史 3 原始(数百万年前~) 4 定住(約1万3000年前~) 5 強制:争いの時代 6 取引:無意識の助け合い 7 動…